人と人との間の情報伝達においてコミュニケーションは欠かすことができない方法です。
これが身近な人であれば、「あれ」、「それ」、「これ」で済むこともありますが、商売での顧客との間のコミュニケーションでは「あれ」、「それ」、「はべり」、「いまそかり」は成り立ちませんよね。
正式には「ありをりはべりいまそかり」なので、こちらもなってないですよね(笑)。
そこで正しくコミュニケーションを成立するために、「牛乳を魔法のストローで飲んでみてください。これが俗にいうストローマジックになります。奥さま(旦那さま)、おひとついかがですか?」と店頭販売していると仮定します。
プッシュして「そこの美人の奥さま(かっこいい旦那さま)、これ見てください。これ、これ、牛乳に魔法をかけるストローなんですよ。見たことあります?」
美人の奥さま:「いえ、ありませんけど」
店頭販売員:「ちなみに奥さま(旦那さま)のお子さまは、牛乳がお好きですか?」
美人の奥さま:「あまり飲まなくて困ってるんです…」
店頭販売員:「やっぱ最近のお子さまはみんなそうなんですよね。よーっくわかります。うちの子もそうなんですが、これ、この魔法のストローでうちの子ものもすごく牛乳飲むようになったんですよ」
美人の奥さま:「へぇ~、そうなんですか…」
「で、奥さま(旦那さま)。ぜひ、ぜひこれでね、牛乳を飲んでみてください。お子さんもきっと喜びますよ」と満面の笑みで、美人の奥さま(かっこいい旦那さま)に牛乳の入った小さなコップとそのストローを渡します。
飲んだ奥さまのその心は、(うまっっ、これ買っちゃおうかしら…)となります。
そのマジックなストローが、上のクイックストローになります。
ストローの魔法感がうまく伝わりましたでしょうか?
これ、めっちゃすげーです。
ほんとに魔法のストローです。
「これ発明した人、天才かっ」ってなります。
とまあ、この例がいいかどうかは別として、読者さまがお客さまに変身していただくためにも、その商品について具体的かつ魅力的な説明が必要となります。
それ以上に顧客とのコミュニケーションにおいて具体性が大事になりますので、その事例をここで紹介します。
読者さまは、ここで紙を用意してください。
今から伝える内容を紙に書いてみてください。
- まるを3つ書いてください。
- 棒を2本書いてください。
- 三角を2つ書いてください。
書けましたでしょうか?
回答は後ほどにして、ここでは3つの図形の意味するところについて”以心伝心“の観点からお伝えします。
あわせて”クイックミルクの5種“について説明します。
“以心伝心“
互いに声に出さなくても互いに理解しあえるなら以心伝心になりますが、通常はそうではありませんよね。
家庭でも奥さまと旦那さまの間でいわゆるコミュニケーションエラーがよく起こります。
互いの認識にズレがある。
からです。
なので、前提として、特に他人との間ではそれが必ずあるものだと思ってコミュニケーションを進めなければなりません。
そして、先ほどの3つの図形について、あなたが記述した内容と僕、特派員 ハペボンが書いてほしかった内容について照合してみます。
あっていましたでしょうか?
たぶん、間違いなく違った結果になっているかと思います。
これが”以心伝心“のように思っただけの結論です。
それを避けるために3つの図形を書く前に、「顔を思い浮かべて3つの図形を書いてみてください」、と伝えていれば、完全ではないにせよ回答に近くなるかと思います。
コミュニケーションにおいて大事なのはこの前振りの具体性です。
これを起業家のための研修会で習いました。
とても腑に落ちて納得できました。
“クイックミルクの5種“
ここで先ほどの例を修正し、以下のように美人の奥さま(かっこいい旦那さま)に伝えたとします。
「そこの美人の奥さま(かっこいい旦那さま)、これ見てください。これ、これ、牛乳に魔法をかけるストローなんですよ。見たことあります?」
美人の奥さま:「いえ、ありませんけど」
ストローを見せて、「これ何かわかります?」
美人の奥さま:「さぁ?」
店頭販売員はストローを振ってみます。さらさらと音がして、若干匂いがしました。
美人の奥さま:「あっ、チョコ、もしかしてチョコレート」
店員販売員:「ぴんぽーん」
「で、奥さま(旦那さま)。ぜひ、ぜひこれでね、牛乳を飲んでみてください。お子さんもきっと喜びますよ」と満面の笑みで、美人の奥さま(かっこいい旦那さま)に牛乳の入った小さなコップとそのストローを渡します。
飲んだ奥さまのその心は、(うまっっ、これ買っちゃおうかしら…)となります。
セリフで分かりましたでしょうか?
具体性で両者に同一認識がもたらされれば、無用なセリフはいらなくなります。
でも、どちらがより購入するかといえば、やはり後者に軍配があがるでしょう。
なんでも、そのストローの魔法が、飲む前に美人の奥さまがすでに理解し、すでに魔法にかけられていますから。
(わたしもうちの子も、チョコレート大好きなの~)
こういうのが顧客とのコミュニケーションにおいてとても大事になります。
売り手と顧客との間の“以心伝心“です。
「うちは味に自信があるから、説明なんかいらねー」という店主の方々もいるかもしれませんが、今の時代ほっといてお客さんは来ません。
情報があふれているので、納得しないと誰も見向きしません。
そこが今の商売でのコミュニケーションで大事な点かと思います。
“クイックミルクの5種“は、チョコレート、バニラ、ストロベリー、キャラメル、バナナ味になります。
ほんと、これで、この魔法のストローで牛乳飲むと、「発明した人、天才かっ」って必ずなります。
まとめ
牛乳を、普段の牛乳を、一段いや5種なら5段もおいしくする。
それがクイックミルク。
さらに、牛乳が好きでないお子さまも大満足。
それがクイックミルク。
クイックミルク、いかがですか~?
魔法のストロー、いかがっすか~?
とまあ、最終的になんだか「食レポ」のようなまとめになってしまいました(笑)。